文系でもわかるCDMプロセス

電極スラリー製造のキーテクノロジー、CDMプロセスの概要をわかりやすく解説いたします!

CDMプロセスってなに?

CDMプロセスは、いま注目されているフィルミックス®の連続分散方式のことで、CDMとは Continuous Dispersion Mixingの頭文字です。

バッチ方式の機械
この分散(Dispersion)とは、粉末のように溶けない物質を細かくして液体中に均一に存在させることで、この方法で作られる具体例としては、ペンキ、絵の具、カレーのルウ、お好み焼きのつなぎなどなど。トロリとした液状(塗料状)に仕上げる方法で、いろんな新しい材料が活躍するハイテク商品をつくるとき、最初の材料を混ぜ合わせる重要な工程で使われる技術なんです。

これまでは、粉末の材料を1台のミキサーに入れて、その中で長い時間かき回して作る方法が主流で、右の図のような機械が使われてきました。これは「バッチ方式」といって、古くから行われてきた方法です。例えば、たくさん生産するときは、このバッチ式ミキサーをたくさん並べるため、多くの人が必要で、場所も広い場所が必要でした。だからどうしても、生産するときにかかる費用が増えてしまう問題がありました。

CDMプロセスは、当社の新型ミキサーであるフィルミックス®を使って、この分散を連続的に行う全く新しい方法です。 ものを作るときの費用が安くなることはもちろん、できあがる物の性能でもたくさんメリットが発見されている方法なんです。
CDMプロセスが最も活躍しているところは、地球環境を改善する車のエネルギー源として、またクリーンエネルギーとして使われる太陽光発電の蓄電で、いま一番ホットな話題のリチウムイオン電池の分野です。いままで見たこともないくらい大量に、性能のいいものを安く作らなければならない場合は特に、CDMプロセスが有効なんです。

どんな方法?

CDMプロセスの概要
分散手順をご説明しましょう。

1)まず、材料をプレミキサーに投入し、ポンプで送液できる状態になるまで予備分散を行います。
2)次に、一定量を正確に送るポンプでCDMプロセスのメイン装置となるフィルミックス®に連続的に送り分散を行い、連続的に排出します。
3)分散された液はコンディショニングタンクにて仕上げされます。

どうですか?工程がシンプルで合理的に見えませんか?


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