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粒子球状化:フィルミックス® (2011年12月掲載)

粒子は球状化する事で様々なメリットが得られます。 分散剤やバインダーとの相溶性が向上し分散性を高めることが可能であったり、 充填性の向上、流動性の向上、ハンドリング性能の向上などです。
イラストのように、不定形粒子を充填した場合には隙間が多くなり充填密度は低くなりますが、 球状粒子を充填した場合には無駄な隙間が生じ難く、充填密度は高まります。 もちろん、流動性も向上します。

さて、フィルミックス®は粒子に無理な力を与えることなく、 凝集の弱い部分から徐々に分散することを得意にしていますが、一次粒子や結晶を粉砕することは苦手です。 しかし、ビーズミルなどで破砕した不揃いの粒子や、反応等でできあがった不定形の微粒子をフィルミックス®で処理すると、 なんと!!球状の粒子に揃えてしまうことができるという効果を発見しました。

下記の写真はある金属粒子でのフィルミックス®処理結果です。

また、一次粒子ではなく目標となるある一定粒子径の凝集粒子を球形のまま分散することも可能です。 物理的な衝撃を与えてしまうと、例え粒子径は目標の径となっても、破砕により不揃いの粒子となってしまいます。

下記の写真は球形凝集粒子となったフィルミックス®処理結果です。

乳化、分散だけではなく、粒子の界面状態を安定化させ分散安定性効果を得るという目的においても フィルミックス®は研究のお役に立てるかもしれません。粒子表面や形状のコントロールなどの研究が行き詰まった時はフィルミックス®の門を叩いてみませんか?

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