文系でもわかる真空乳化装置
化粧品をつくるには洗浄、攪拌、冷却……たくさんの工程があり、プライミクスの製品もたくさん活躍しています。
このところ化粧品業界では、製造時間の短縮と効率化が求められているとの情報を小耳に挟みました。なぜ効率化が必要とされているのでしょうか?改めて化粧品の製造工程を観察し、当社の製品で短縮できることを探るべく、ぶんわか隊、久々の参上です!(*^-^)
化粧品ってどうやって作られている?
化粧品製造の特徴は、多品種少量生産にあります。特に最近では、マスコミやインターネットによる美容情報の氾濫により、必然的に製品の多様化と一品種少量化が著しく求められるようになっています。しかも商品自体のライフサイクルが比較的に短いものが多く、めまぐるしく新商品が企画されるため、それに対応した生産体制が必要です。
そのため、化粧品の生産管理はたくさんの製品に対応しなければならず、限られた生産設備の中で頻繁に生産ラインを切り替えながら製造されています。したがって1台の装置で多品種を作り分けることになり、切り替え時における生産以外の作業に多くの時間が費やされます。
時間短縮のヒントはどこに?
特に時間がかかるのが洗浄の工程です。生産ラインの切り替えが頻繁に行われる場合は、その度に洗浄する必要があります。バルク製造後の攪拌槽の洗浄プロセスは、分解→洗浄→乾燥→消毒→再組立というステップが一般的で、コンタミを防ぐため洗浄と乾燥はきっちりと入念にしなければなりません。
そのため、必然的に洗浄の時間がたくさん消費されることになります。このような時間のロスの解消のため、CIP/SIPのシステムが大きな威力を発揮します。洗浄プロセスの中で、少なくともパーツの分解とその再組立の工程が省略できることは、大きな時間短縮となるでしょう。
CIP/SIPとは?
●CIP(Clean-In-Place)= 定置洗浄。生産設備を分解せずに、簡単な操作で安全に自動洗浄するシステムのこと。
●SIP(Sterilize-In-Place)= 定置滅菌。機器や配管類を製造時の状態から分解せずに殺菌すること。
CLEARSTAR®/クリアスタア®の活躍
製造工程を一つでも省略できれば、その前後の洗浄工程も避けることができ、時間、コスト、エネルギーなどあらゆる要素を削ることができます。また、化粧品製造の特徴の一つとして、同じ処方でも工程によって違いが出ることがしばしば見られるので、工程の削減と集約化は、時間短縮ばかりではなく品質の安定化にも効果があると期待が高いのです。
多品種少量生産を実現するため、こうした仕込み工程の効率化も重要な要素となります。CLEARSTAR®/クリアスタア®は、複数の投入口がプロセスの多様化に対応できるように設計されていて、そのうえ高速攪拌部からの吐出能力が向上しているので、仕込みから排出の時間短縮と連続処理が可能であり、時間短縮に大きく貢献します。
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