Today's Notables 2007年06月
海外出張報告 ミシガン、ニューヨーク
代表取締役社長 古市 尚
現在、ミシガン州立大学の化学工学部、材料工学科に当社の薄膜旋回型高速ミキサーを貸し出していることは以前のshinkoでお伝えしたが、その進捗状況を見るためにミシガン州立大学を訪問した。
環境が変わっても機械はすこぶる順調に活躍しており、設置して半年以上経っているが、機械自体には何のトラブルもない。ここの研究室はLee准教授を筆頭に、大きく2つの研究を進めており、そのうちのひとつがナノ構造体の加工とBiomimetic Interface分野における応用である。Biomimetic という言葉は聞きなれないが、Bionicsの分野に入るようで、Bionicsの語源はbiology + electronicsから来ているそうで、「生体の機能を電子工学的に応用する学問」ということらしい。この分野に当社の薄膜旋回型高速ミキサーのT.K.フィルミックス®が効果を発揮するとの狙いで、博士課程履修中のインド人の学生さんが毎日、毎日T.K.フィルミックス®を相手に研究を重ねている。博士号を取得できるかどうかもこの研究にかかっているようで、彼は非常に熱心に取り組んでいる。
もうひとつの研究は「皮膚の老化によるシワの発生を防ぐポリマーフィルムや軟膏の研究」である。こちらの方は日本でもケーブルテレビで見られる「ディスカバリーチャンネル」で2007年1月25日に全米で放映され、Lee准教授も一躍時の人となった。現段階では研究に使用しているナノサイズのポリマーは購入しているそうだが、もう少し研究が進むとT.K.フィルミックス®を活用し、粒子の粗いポリマーからの工程を研究していくそうである。その他の研究室からも使いたいとの要望が出ており、ミシガン州立大学ではT.K.フィルミックス®が引っ張りだこで、貸し出した甲斐があったと感じている。今年の12月には当社で主催する攪拌技術セミナー「Mixing Vision 2007」にLee准教授を招聘して講演してもらうので、非常に楽しみにしている。
写真:グラウンド・ゼロにて
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