Today's Notables 2006年11月

英国クランフィールド大学生が来社

代表取締役社長 古市 尚


英国の大学でMBA(経営学修士)を勉強している人たち10数人が来日し、企業訪問をさせたいのでなんとか応じてくれないか、という打診が関西生産性本部からあった。「当社は本当に町工場ですから」とお断りするも、なんとか小さい会社を見てもらって日本の底力は中小企業にあるというのをわかって欲しいとのことだった。我々の会社が日本の底力になっているかは別として、小さい会社を見せたいという願いには適っているなと思いお受けした。

当日は、英国クランフィールド大学の学生が10名と教授、助教授がそれぞれ1名、また受け入れ側として神戸大学でMBAコースを教えておられる先生が2名、受講されている日本人の方も3名来られた。最初は学生と聞いていたので、20歳代の方がお見えになるのだとばかり思っていたら、実際に働かれている方がほとんどで、平均年齢は32〜33歳といったところだった。 まず、会議室で当社の歴史や製品、製品の用途、経営方針の説明をしたが、英語でしなければならなかったので、すべてを私が説明していたら日が暮れると思い、事前に用意していたパワーポイントの資料を1名ずつ指名して読んでもらった。クィーンズ・イングリッシュは早口(たぶん通常のスピードだと思うが)で読まれるとどこを読んでいるかが分からなくなるほどアメリカ英語と違いがあるが、プレゼンテーションは学生さんに交代交代で声を出して読んでもらったおかげで、すこぶるスムーズに行った。
その後、工場見学をしていただき、会議室に戻って質問を受けた。皆、真剣そのもので、質疑応答は1時間15分にもおよんだ。当社に来られる前にはシャープ、レンゴー、パトライトなど、日本を代表する優良企業を訪問されたとのことであったが、当社では他社で感じられなかった経営者と社員の距離の近さを感じられたようで、そのような環境を作る方法などを質問された。その他にも、新規顧客の獲得方法、コアテクノロジー流出防止のための対策、社名変更の理由や周知方法などにも質問はおよんだ。
私の印象としてはアメリカの学生もそうだが、大学の授業自体が実践に即した内容なので、今回のような企業訪問でもかなり具体的な質問が出てくる。また、自分なりの意見をしっかりと持っており、モチベーションの高さにも関心した。
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