Today's Notables 2005年12月
上海F-1グランプリ
代表取締役社長 古市 尚
ここ嘉定区安亭鎮では、鎮政府の対応も良く、特に当社の現地社員が誘致責任者と仲良くなったことから、様々な面で便宜を図ってくれ、コンサルタントもなしに会社を設立できたことは本当に幸運だった。今回のF-1にしても、入手し難いチケットを優先的に手配してくれるなど、地元とのコミュニケーションは上々である。また、上海TK PRIMIXでは、年に1度、重要なお客様をF-1にお招きできる格好の場所で、地の利と鎮政府との太いパイプのお陰で、当社ならではのご接待ができることに、あらためていい場所に工場を持つことができたと自我自賛している。と言うのも、チケットは入手しにくい上にクルマの制限が厳しく、普通はシャトルバスなどを利用するか、当社の近辺にクルマを止めて20〜30分歩くしか方法がないのだが、駐車場への限られたパスを譲ってもらえることで、当社のクルマであれば観戦スタンドのすぐ側まで行くことができる。私も学生時代には2度ほど富士スピードウェイで開催されたF-1を観に行ったことがあるが、家を出てから帰って来るまでに18時間から20時間かかった記憶があるので、それと比較すると雲泥の差である。今回も会社に集合し、当社のクルマでスタンドまでピストン運転することで、世界一容易にF-1観戦ができるという次第である。世界一と言うのはオーバーに言っているわけではなく、おそらくF-1が開催される国の中では中国が一番クルマの個人所有率が低く、自家用車での来場が極端に少ないため、交通渋滞も少ない。また、帰り道で驚いたのだが、渋滞を緩和するために帰りの高速道路の通行料を無料にする措置が取られ、この判断には中国ならではの恐ろしささえ感じる。普段の何十倍の通行量があるので、収益から考えれば稼ぎ時なのに、政府の指示でポンと無料にしてしまうのだ。
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