Today's Notables 2005年02月
今年度の決起大会にて
代表取締役社長 古市 尚
今年度の決起大会は趣向を変え、前期の業績説明や今期の戦略課題説明の後に、外部の方を招いて講師をお願いした。
一人は長年弊社の顧問弁護士をお引き受けいただいている山上先生である。山上先生は日本で初の法人格の弁護士事務所を開設されたり、京都大学の大学院で教鞭を執られるなど、関西を代表する弁護士の先生である。弊社では電子デバイス関係のお客様との取引が増え、年々処理物が複雑化する傾向にあり、お客様との間で結ぶ秘密保持契約の件数もかなり増えてきている。そのような背景から、山上先生には「危機管理」という観点からお話をしていただいた。山上先生は弊社の取扱商品や業務の実態を詳しくご存知なので、弊社の立場と実際の判例などを交えながら非常にわかりやすくお話いただいた。
もうひと方は、株式会社スリーマインド教育センターの津田妙子先生にお願いした。津田先生は昨年の8月頃に、私が所属している東京の法人会の講演会に講師として来られ、そのパワフルな話口調や、人を惹きつける話の内容に感激し、今回はわざわざ東京から来ていただいた。女性の年齢を書くのは失礼かもしれないが、57歳という年齢で、しかも40歳まで主婦をされていたとのことだ。毎日、愛する息子のために、丹精こめて手作りのお弁当を作られていたそうだが、ある日、高校生になった息子に「毎日毎日ウゼェんだよな」と言われ、息子ももう大人になってきたのだから、主婦以外のことを何かやろうと一念発起されたそうだ。はじめは話し方教室に行かれ、その後ボランティアで悩みの相談室などで人の相談相手になっていた時に、悩みのある人の思考形態にある一定の傾向があることに気が付かれたそうだ。そして、いつまでも悩みを聞いていても自分まで変になってしまうと思い、「やる気」を喚起させるための教育機関、スリーマインド教育センターを設立された。そして今回、弊社では「やる気が自分を変え、会社を変える」と題して、ご講演をしていただいた。とにかくパワフルでまくしたてる。そして社員全員がその話しっぷりに惹きこまれる。どこからそんなパワーが出てくるのかと唖然とするほどのキャラクターで、ただただ圧倒され聞き入るしかないという感じである。
津田先生が唱えられるスリーマインドとは自己肯定思考、相手好意思考、未来可能思考のスリーマインドである。まず、自分がダメだなんて思わず、「I'm OK」「私はやれるんだ」と思う自己肯定。そう考えることで明るくなれる。「いいことがあるから笑うんじゃない、笑っているからいいことがあるんだ」という気持ちが大切であるということ。そしてプロってなんですか?という質問があり、「プロって人気があることじゃないですか」と言われた。そう考えてみると、プロにしろ会社の人間関係にしろ、人気があることは非常に重要なことだと思った。そして人に好かれるにはまず、自分から人を嫌わないことだそうだ。未来可能思考は何でも前向きに考え、ダメだと思わず努力する。どんなことでも頑張れば何とかなると考え、「やります、できます、頑張ります」の精神が大切。これらのスリーマインドを実行することで、「やる気、活気、元気、陽気」が出てきて、「病気、陰気、邪気、弱気」が逃げ出していくというもの。その結果、お客様に満足ではなく感動を与えることができ、Customer Satisfaction(CS、顧客満足)からCustomer Delight(CD、顧客感動)を与えられるという話の内容だった。ぜひ、津田先生の教えをいつまでも実行し、人生もHappy、会社もHappyになれることを望む私であった。
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