Today's Notables 2003年07月

ACHEMA出張記

代表取締役社長 古市 尚


前号で別能さんから出張手記があったように、5月18日から展示会ACHEMAのためにドイツ フランクフルトを訪れた。その後、主催者側から結果報告が発表されたので、それらの数字を含め再度ACHEMAの報告を綴る。

ACHEMAは化学産業関連製造業の業界では世界一の規模と歴史を誇る展示会であり今回で27回を数える。3年に一度開催され、27回?と疑問に感じて第1回が何時だったか調べてみると1920年から開催されていた。なるほど宣伝に偽りは無いわけだ。初めて訪れた我々にとっては出展者、来場者とも非常に多く感じられ大盛況に見えたが出展者は前年対比で7.9%減少し、来場者も8.4%減少したとの報告であった。来場者の減少はSARSに起因するものと見られるが、出展者の減少もそうなのだろうか。ドイツは日本以上の不景気と言われており、出展者の1人に「こんなに出展者や来場者がいて、とても不況と思えない」というと、「ドイツ国内での仕事は全体の20%を切っており、この状況はどの会社にも言えるのではないか」という答えだった。主催者発表のデータでは出展企業は3,819社で来場者は191,161人となっており、国別の出展数ではドイツ企業の出店が316社も減少している。前述の前年対比減少率7.9%は327社にあたるので、減少分の96.6%はドイツ企業であり、出展企業減少の原因はSARSではなくドイツの不景気が直接影響しているようだ。。

ドイツ企業の出展が減少した結果、今回出展者の41%が海外(独以外)企業となった。会場の広さは感覚的には別能さんの報告の通りであるが、数字では138,345m2がブースに使われ、その面積は東京ドーム3個分に匹敵する広さである。どうりで歩けど歩けどブースが続き、毎日ヘトヘトになったことも頷ける。来年の5月11日〜15日には第6回ACHEMASIAが北京で開かれるのでSARS問題がすっかり終着していれば、出展を検討したいものである。

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