社報shinko〜親交〜　2024年05月号

2023年度の重点実施目標の一環として、マニュアルの動画化に取り組みました。
動画化の必要性としては、製造の業務において専門性の高い技術や多くの経験による知識を求められるものが多く、それらを文章や静止画のみで構成すると説明が不十分で正確性に欠けてしまう問題があるためです。例えば、作業によっては音や動作の情報が必要なものがあり、これを文章、静止画で作成したマニュアルでは受け手のイメージに差異や解釈の違いが生じ、ミスロスの発生が考えられます。
動画には文章の約5,000倍の情報量があるそうです。動画化のメリットは前述した情報量の不足を補い、不足分の追加指導にかかる工数の削減、ミスロス発生リスクの減少、正確性の高い作業の均一化などがあります。デメリットは、マニュアルの作成難度が上がることです。実際に初めての動画作成は大幅に時間をかけてしまいました。編集難度の高さに加え、様々な機能を使用できるため凝れば凝るほど時間をかけてしまうので、まずはシンプルなもので作成の簡易化、作成効率を重視し、慣れてきたころに新たな機能を取り入れ、より伝わりやすい改善をしていくことが必要だと感じました。
今年度は、初めての取り組みということもあり、新入社員や初めて作業をする人向けの簡単な内容のマニュアルを作成しましたが、より複雑で一部の作業者しか持たないノウハウの継承を進めていきたいと思います。