社報shinko〜親交〜 2016年10月号

テストコーター、電極板製造技術研究所にて稼働

電池デバイス対策部 PEACE テクニカル・ディレクター 大畠 積

7月26日、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)、山形大学、プライミクスのコンソーシアムによる電極板製造技術研究所(淡路本社)に電極試作用テストコーターが完成し、稼働セレモニーが山形大学の特任教授も務められる産総研 境哲男氏ご出席のもとに開催されました。


左から境先生、古市さん、飯田さん

コーター(塗工機)

業界でも電極スラリー製造装置メーカーが本格的な電極試作用テストコーターを導入する例はなく、一歩踏み込んだ開発を可能にする新たな取り組みとして注目を集めると期待されます。従来は試作スラリーをコーター専業メーカーで塗布試作するため、スラリー経時変化の影響や大気中の水分の影響等が大きく、最新電池の技術開発の課題となっていました。新電池材料に対応した除湿機能やクリーン環境を備えたテスト室では、スラリー試作から電極塗布までの一体化作業や塗布膜評価(剥離強度測定装置設置)も可能になっています。コンソーシアムによる最新電池技術への貢献やスラリー&電極試作の一体化来社テストの取り込みで、よりお客様の事業展開に貢献してまいります。どうぞ積極的なご活用をお願いいたします。さらに、電池事業が海外シフトする中で、本テストコーターによる電極試作で海外電池メーカーを取り込み電池事業拡大に貢献してまいります。導入しましたテストコーター仕様表をご覧ください。

電極試作用テストコーター室仕様

(テストコーター)
塗布方式ダイノズル方式
乾燥方式熱風乾燥
基材幅最大250mm
塗布幅150mm
塗布速度0.3m/sec〜1m/sec
両面塗布可能(巻き取り後、裏面塗布)
標準基材AL箔:UACJ製 A1085H 15um / CU箔:古河電工製 NC-WS 10um
必要スラリー量0.5L以上
(環境設備)
低湿化三菱電機製除湿機
クリーン化クラス10000
(試料電極評価)
剥離強度イマダ製変角剥離強度計測器(試料試作用:JIS圧着ローラー)
塗布重量 野上技研製打ち抜き器

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