社報shinko〜親交〜 2014年02月号
中国電池国際会議ABEC 出張記
電池デバイス対策部 PEACE テクニカル・ディレクター 大畠 積
11月13日〜15日に中国河西省宜春(イチュン)市にて開催されました、自動車・エネルギー貯蔵用蓄電池国際会議ABEC(Advanced Batteries for xEV/ESS Conference)に参加しました。中国初の車載電池国際会議ということで、移動時間延べ15時間かけて参加し、当社は唯一の日本から駆けつけた企業でした。
河西省宜春市は豊富なリチウム資源を持つことから、リチウムイオン電池の故郷として地域開発を進める目的で、今回の国際会議の発足となりました。中国行政庁、研究機関、主要大学、自動車企業、電池企業、電池材料企業から経営幹部が多数参加した盛大な発足会に引き続いて、3日間の発表講演が行われました。中国電池メーカーから貴重な現地企業の現状報告や欧米研究機関の最先端の研究成果の発表があり、積極的な技術ビジネス交流が行われました。この会議では従来と異なり中国がより優れた車載電池を目指した研究開発へシフトしている変化を感じました。
また、会議では電池スラリーの製造技術で技術提携しているビューラーAG(スイス)からの発表があり、当社フィルミックス®による連続製造プロセスの紹介も行われました。中国語−英語の同時通訳で会議は行われ、言葉では苦労したものの、地方都市の素朴で友好的な国際会議でした。
ビューラーAG発表の様子 |
参加した筆者とシメルさん |
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