社報shinko〜親交〜 2011年08月号
AABC Europe 2011 出展記
電池デバイス対策部 PEACE テクニカル・ディレクター 大畠 積
6月7日〜10日、ドイツのマインツ市で開催された第2回 AABC Europe 2011に参加しました。自動車用二次電池の動向を写す有力な国際会議で、主な自動車メーカーがほとんど参加し、同時に有力な電池、材料、量産設備メーカーが出展参加する会議です。欧州は世界展開する有力な自動車メーカーも多く、地球環境に関心が高く今年は昨年以上に盛況でした。
今年は日本の震災による原発事故の影響が色濃く影を落としており、電力エネルギーのあり方や上昇する電力価格に対応する動きが活発でした。電力発電事業の蓄電に関する(ステーショナリー)分野への大型二次電池の事業展開が急速に注目を集めています。従来の自動車分野の動向では、HVとEV車などの動向予測に同影響により微妙な変化も見られます。また、購入電池を採用するという大手自動車メーカーが、自ら二次電池の技術開発体勢を整える動きにあり、ポスター出展したフィルミックス®や連続生産技術CDMプロセス技術に対するアプローチが多数寄せられるなど、予想を超える反響がありました。この電池に関し、日本は材料、一部製造技術で一定の評価を受けますが、欧州の国策による技術開発の動向もあるため、さらに技術開発を高める必要を感じた出展でした。
フィルミックス®の説明をする北米セールスレップのTracyさん |
マインツ市の風景 |
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