社報shinko〜親交〜　2010年02月号

2009年12月3日、品川のコクヨホールにて攪拌技術セミナー Mixing Vision 2009を開催しました。Mixing Visionは、攪拌技術に関する情報交換や企業の技術革新に貢献することを目的としております。1975年から開催しているこのセミナーは今回で15回目を迎え、261名のご参加をいただき盛況のうちに終えることができました。Mixing Vision 2009は5つの講演から構成されました。各講演のテーマは、次の通りです。

1.当社 乳化分散技術研究所® 本社研究室の春藤より「フィルミックス®の攪拌原理とその応用事例」
2.日進化学株式会社 藤井様より「フィルミックス®を用いたサンスクリーン剤への応用例」
3.当社 電池デバイス対策部 PEACEの大畠より「電池電極材スラリー調整におけるCDMプロセス（連続分散システム）」
4.当社の提携研究機関であるNano Dispersion Technology社 Mariaさんより「フィルミックス®と処方技術によるコロイドとナノ乳剤の調合」
5.岡山大学教授 後藤先生より「粒子分散操作の理論（モデル）と実際」

今回の講演内容は、フィルミックス®を中心に展開されたものになっています。従来の攪拌機構と大きく異なるこのフィルミックス®ですが、参加者の皆様はこの特徴が顕著に現れた事例に関心を持たれたようで、懇親会では研究開発テーマに何か応用できないかと、多くの方から熱心な質問をいただきました。また、今回も講演と講演の合間のコーヒーブレイクなどの休憩時間を利用し、展示機の前に説明員を配置した技術相談コーナーを設けました。2月1日発売予定となっている卓上試験機「ラボ・リューション®」の参考出展をはじめ、小型研究機を展示しました。特に最高回転数が22,000r/minのラボ・リューション®には、お客様も興味津々な様子で大盛況でした。

次回は、2年後にMixing Vision 2011の開催を予定しております。今回の経験を踏まえ、さらに内容を充実させ、ご参加の方々に満足していただけるように取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

講演風景

技術相談コーナー