社報shinko〜親交〜 2009年09月号

会長レポート:英国の旅 その1 〜ロンドンからバーミンガムへ〜

会長 古市 實

6月15日から10日間、英国を旅行して来た。国際ロータリーの年次大会、第100回目の大会がイギリス第2の都市バーミンガムで行われたので、大阪北ロータリークラブの代表として参加したのである。英国を訪れたのは過去2回あるが、首都ロンドン周辺のみで、かつ20数年前のことであった。当時は商用を兼ねて、日本青年会議所や大阪工業会の視察団などで、欧州の主要都市を駈走で旅行したので、あまりゆっくりする機会が少なかった。今回は日本国内の関東・東北・四国・九州の地区より会員夫婦7組の小グループで、会議開催地に行くまでの1週間、英国の歴史的都市、ロンドン・エジンバラ・ヴィンダミア(湖水地方)・チェスター・オックスフォードなどを快速特急やバスで楽しく旅行できたのであった。

東京・成田空港から英国航空で11時間30分、ロンドン・ヒースロー空港に着いた。時差が8時間あり、15日午前11時に出発したのに到着は午後3時、ホテルに落ち着いたのは夕刻だった。英国の人口は日本の約半分の6千万人余り、面積は約3分の2で、道路や鉄道も発達しており、住宅なども統一した屋根瓦のカラー(カーキ色)で景観が美しい。ロンドンで2泊したが、ホテル隣接のハイドパークという国立公園は、ロンドンで2番目という大きさで、もとは王様の狩猟の場だった所を、17世紀に一般に開放したとのことで、朝夕散歩したがとても雄大で緑一杯であった。

翌朝午前中、バスで市内の名所、国会議事堂(ビック・ベン)始めウエストミンスター寺院、セントポール大聖堂、ロンドン塔を廻り、バッキンガム宮殿前で衛兵交代式を見学、ピカデリーサーカス近くにある三越デパートで昼食後自由行動となった。家内と2人で地図を片手に歩いて、トラファルガー・スクエアに建つナショナル・ギャラリーに入った(入場無料)。13世紀から現代にかけてのヨーロッパ絵画名作品、約2千点が収蔵してあった。時代ごとに4棟に分かれて展示してあったが、あまり広くて来場者も多かったので、1時間ばかりで出た。歩いて30分、テームズ河畔にできてある新名所ロンドン・アイ(観覧車)に到着した。チケットを買うのに約20分並んで、18人乗りの透明カプセル形のゴンドラで上空135mを30分で廻る世界最大の観覧車であった。市内が一望で、対岸の国会議事堂やセントポール聖堂を始め、ロンドンの大パノラマを楽しむことができた。

滞在3日目は、待望の日本の新幹線のような「インターシティー」特急列車に乗り、スコットランドの首都、風情あふれるエジンバラに着いた。4時間20分の鉄道の旅、豊かな田園風景や広い平原で自由に育つ羊や牛の牧場の風景を眺めつつ退屈しなかった。エジンバラとは、斜面に建つ要塞という意味であり、この街は外敵の侵略を食い止める城塞都市として6世紀に誕生した。現在は「ニュータウン」と「オールドタウン」と2つの異なった街造りがされており、1995年にユネスコの世界遺産に登録されている。何世紀にも渡ってスコットランドとイングランドの攻防戦の舞台となり、岩山という天然の要塞の上に建つエジンバラ城は、19世紀に建て替えられているが、城内には様々な古い歴史が語られていた。 翌日バスで約3時間半、緑豊かなピーターラビットの故郷、湖水地方ヴインダミアに着いた。16の大きな湖と小さな無数の湖が点在する国立公園で、遊覧船を楽しみ、湖畔のホテルで自然の美しさに心を癒した。

6日目はローマ時代の城壁に囲まれた中世の香り漂う古都、チェスターの街を散策後、大会地バーミンガムに到着した。第2次世界大戦で空爆のため大半が焼失したが、戦後復興した美しい街造りで発展している。大阪によく似た感じである。もともと産業革命の中心都市で鉄鋼、機械、金属のメーカーが多く、いくつかの発明の発祥の地で、彫金やアクセサリーなどの工芸用品も有名で活気ある都市であった。(10月号へつづく)

写真:聖マーチンズ教会にて

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