社報shinko〜親交〜 2023年07月号
処方道場への参加
経営企画本部 乳化分散技術研究所 用途開発課
大阪樟蔭女子大学にて開催された「処方道場」に参加してきました。この企画は、同大学内に創設された樟蔭美科学研究所が主体となり、学外企業との共催により実施されているイベントです。プライミクスからも卓上機の貸出提供という形でご協力させていただきました。講師をご担当された大阪樟蔭女子大学所属の高田定樹先生は某大手化粧品会社でスキンケア開発を中心に従事されたご経歴をお持ちで、当時からプライミクスの攪拌機をご愛用いただいているご縁もあり、お声かけいただきました。
韓国や中国の化粧品開発が勢いを持つなかで、日本の処方技術の維持や伝承の意味も込めて生まれた本企画。記念すべき第1回目となる今回は「乳化の基礎を知って処方を組んでみよう!」というタイトルのもと、1日目がノニオン乳化処方、2日目がノニオン+石けん乳化処方、3日目がW/O型の乳化処方と、基本的な乳化の剤形が網羅された3日間のカリキュラムで学ぶことができました。実習の時間も充実しており、「何よりも試作が大切。」との教えが一番印象に残っています。分離するかな?と思っても、作ってみたら意外とうまくいくこともあるので、まずはたくさん試作して評価すること、とのお言葉からは、新製品開発の本質を知れたように思います。機械を動かすことには慣れていても、処方を動かす経験がなかった私にとっては、こうした「高田式」の、フォーミュレーターとしての考え方が学べたことはとても貴重な経験となりました。
本企画にお誘いいただきました、大阪樟蔭女子大学の高田定樹先生、同じくコスメ道場事務局として、この企画をご担当されております南野美紀先生に、この場を借りて深くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。樟蔭美科学研究所ではさまざまな企画が用意されています。ご興味をお持ちの際は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
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