社報shinko〜親交〜 2020年04月号

プライミクス プラス30周年を迎えて

代表取締役社長 古市 尚

早いもので当社グループ会社のプライミクス プラス株式会社は本年4月で設立30周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援のおかげと心から感謝する次第でございます。プライミクス プラスは前社長である古市 章が設立した会社で、設立から17年間はティー・ケー・ミックステック株式会社という社名でした。社名の由来は特殊機化工業(現プライミクス)のシンボルマークにイニシャルのTKを使用していたため、お客様からもティー・ケーさんと呼んでいただいていました。そのティー・ケーと特殊機化工業のミキシングテクノロジーを活用したいという意味からきています。実は、設立以前の1980年代後半に龍谷大学理工学部の後藤義昭先生と交流があり、後藤先生はシリカに水溶性高分子を添加することにより、微細で粒子サイズが揃ったゼオライトを合成する技術をもっておられました。一方で特殊機化工業の特品部では、1954年に開発した繊維織編物の精練染色加工時に「染めても染まらない、洗っても色落ちしないマーキング材」としてマークペンの製造を担っていました。その特品部を中心にゼオライトの事業化とマークペンの新製品開発を手がけようとしていました。


同時期に大阪市はプライミクス会長である古市 實がリーダーを務めた、大阪市工業経営会の要請から中小企業の振興を促進するためのインキュベーションセンターを大阪市此花区に建設しました。当社もこれに賛同し、参画することにしましたが、特殊機化工業ではインキュベータの資格がないために、1990年4月に特品部の開発部門を分離して別会社としてティー・ケー・ミックステックを設立しました。その後、「島屋ビジネス・インキュベータ」にゼオライトの合成装置、精製装置、乾燥装置を設置し、他社のゼオライトより微細で粒子が揃っている特長を活かした製造方法の確立や、お客様に配布するサンプルの試作などをしておりました。5〜6年は製品化に向けて開発に没頭しましたが、残念ながら価格面で競争力のある製品までには到達せず、ゼオライト事業は撤退を余儀なくされました。その後、1997年5月からは元総務課長の太田さんが中心となり、社員とパートナー企業を対象とした福利厚生目的の損害保険代理店業務の資格を得て保険代理店事業を開始しました。 しかしながら2001年には前社長の古市 章が他界してしまい、私が事業を継ぐことになったのですが、保険代理店事業の在り方も年々変化し、事業としてやっていけるほどの規模ではありませんでしたので、保険代理店事業は売却しました。そこで特殊機化工業の定年退職者が働きたいうちはいつまでも働けるように、「労働者派遣事業」の認可を2004年に得て、人材派遣事業を開始しました。また、私がコンサルティングをしていたIT企業から開発に携わった顧客満足度調査システムを買収し、「おISO(あいそ)チェック」という名の顧客満足度システムの販売にも着手しました。
2007年には社名をティー・ケー・ミックステックより、プライミクス プラスに変更しました。ミキシングテクノロジーは本体に任せて、プライミクスをソフト面から支え、付加価値を「プラス」したい思いでプライミクス プラスとしました。2015年に淡路島に本社を移転したことに伴い、業務内容を1.社員食堂運営事業 2.労働者派遣事業 3.設備メンテナンス事業 4.攪拌業務受託事業に焦点を絞り、今日に至っている次第です。


2015年の本社移転と同時に、フードビジネス、メニュー開発、調理指導に精通した福田芳子が社長に就任し、「日本一楽しく、おいしい社員食堂」を標榜しています。おかげ様でNHKの人気番組「サラメシ」にも取り上げていただくなど、ご来社いただいたお客様からも好評を博しております。内容は1年を通して一度も同じメニューを出さないことや、フードマイレージを意識し、近隣の農産物直売所から取り寄せる新鮮な淡路島の食材をフルに活用すること、冷凍食品、加工品は極力使わないことを徹底し、朝食、昼食、夕食を提供しています。また、毎日「大人の食育講座」と題してその日に使う食材の由来や背景を記述したメモを食事と一緒に提供しています。設備メンテナンス事業の方は、現在40名が入居するシングルルームと呼ぶ社員寮を対象に1週間に一度各部屋に清掃に入り、シーツ、タオルを交換するなどの業務をはじめ、本社施設の隅々まで、ちりひとつない清掃を毎日徹底しています。 プライミクス プラスでは本体のプライミクスの社員はもとより、来社されるお客様が気持ちよく過ごせるように日々心がけて業務にあたっております。今後ともプライミクスと共に成長していけるよう鋭意努力してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

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