Mixing Vision 2024

攪拌技術セミナー Mixing Vision 2024 開催概要

　

日時 ： 2024年12月9日(月) 10:00〜18:30　※開場9:30　　※懇親会：16:40〜18:30
場所 ： 新大阪ワシントンホテルプラザ
※詳細はお申込みいただいた方にメールで連絡いたします。

　

受講料 ： 8,800円（消費税込、昼食、懇親会付）
定員 ： 200名（事前登録制）　
主催 ： プライミクス株式会社 技術本部 乳化分散技術研究所

　

プログラム（敬称略）

9:30 〜　開場

10:00〜10:10　開会挨拶

10:10〜10:55　セッション1（45分＋質疑応答10分）

プライミクスからの講演>>当社の乳化分散技術研究所で長らくお客様との来社テスト（プライミクソロジー・チャレンジ）に携わっている加藤より、高速攪拌機の基礎とスケールアップの基本について講演させていただきます。

　

　

■高速攪拌機の基礎およびスケールアップについて

【講師】 技術本部 乳化分散技術研究所 用途開発課　加藤　恭平

かき混ぜるという操作は誰もが無意識に行っている操作であり、日常生活に必要不可欠なものである。
かき混ぜる目的は多岐にわたり、その操作に用いられる多種多様な攪拌機が世の中に存在する中で、当社の「ホモミクサーMARK�供�を始めとするタービン（ローター）・ステーター型の高速攪拌機は分散、乳化などの高せん断が必要な目的で使用される。
製品製造においては製品の研究開発時に使用していた小型攪拌機ではなく、製造用の大型攪拌機を使用することになる。そのため、製造時にはどのような攪拌条件に設定できるかということも考えながら研究開発に取り組む必要がある。本講演ではノウハウを踏まえた高速攪拌機におけるスケールアップの基礎について紹介する。

11:05〜11:50　セッション2（45分＋質疑応答10分）

プライミクスからの講演>>当社でCFDシミュレーションを駆使した新製品開発を行っている西川より、テレコルタRの開発背景と、具体的な使用事例について講演させていただきます。

　

　

■分散力と流動性の両立を目指し開発した高速攪拌翼「テレコルタR」の紹介

【講師】 技術本部 乳化分散技術研究所 新製品開発課　西川　宏

当社は乳化、分散、溶解、混合等を目的にした高速攪拌機を多数ラインナップしており、中でも一番構造が簡単で、古くから広く使われているのが「ホモディスパー」である。高度経済成長期に製品化されたこの機種は、粉体溶解、予備分散、固液混合を中心とした処理で、塗料、化粧品、食品、電子材料といった幅広い分野で使用されてきた。しかしながら、高粘度の液に対しては液の流動性が落ち、粉体の巻き込みが悪くなることがある。こういった状況から、攪拌力とせん断力の両立を目指して高速攪拌翼「テレコルタR」を開発した。本講演では、CFDを用いたテレコルタRの開発プロセスと、その特徴や用途例などを紹介する。

12:00〜13:00　休憩（60分）

13:00〜14:30　セッション3（90分　質疑応答含む）

長年ミキシング技術の研究に携わっておられる東京理科大学の庄野先生に、攪拌槽における伝熱の基礎理論をふまえ、攪拌機への応用事例までをご講演いただきます。

　

　

■攪拌槽と伝熱操作

【講師】 東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 博士（工学）　庄野　厚

攪拌槽は、混合、溶解、反応、蒸発など、さまざまな単位操作に利用されます。また、取り扱う系は均一液、気液、液液、固液、気液固など多岐にわたります。特に、機能性材料の製造においては、高精度な温度調整が求められることが多く、伝熱操作が非常に重要となります。
本講演では、一般的な伝熱の基礎を概説した後に、攪拌槽における境膜伝熱係数の推算方法について、小型翼や大型翼などさまざまな翼を用いた場合を含めて解説します。

14:30〜15:00　休憩（30分）

15:00〜16:30　セッション4（90分　質疑応答含む）

海洋研究開発機構（JAMSTEC）で深海の研究に従事されている出口先生に、深海の高温高圧環境で起きる乳化現象と、それを応用したナノ乳化プロセスについてご講演いただきます。

　

　

■深海インスパイアードプロセスによる自己組織化ナノ乳化

【講師】 海洋研究開発機構（JAMSTEC） 生命理工学センター センター長 博士（工学）　出口　茂 　

「バイオインスパイアード材料」や「バイオミメティクス」に代表されるように、自然は科学の進歩を促す発想の源泉であり、それは深海とて例外ではありません。平均水深は3,682メートルの海洋のうち、200メートル以深を深海と呼びます。そこは高圧、暗黒、低温に支配された、地上とは大きく異なる世界です。ただし熱水噴出孔と呼ばれる深海の温泉では、時には水の臨界点（臨界温度：374℃、臨界圧力：218気圧）を超えた、超高温・高圧の水が噴き出しています。我々は、深海の厳しい環境や深海生物の生存戦略に発想を得た「深海インスパイアード化学」の研究開発を進めています。
講演ではその概要と、深海熱水噴出孔の動的温度場から発想した、油分子の自己組織化を利用したボトムアップのナノ乳化プロセスを紹介します。

16:30〜16:40　閉会挨拶

16:40〜18:30　懇親会 ※各講師への質問ブースを設けます。

　

お申込み方法

　

Mixing Vision 2024 は終了いたしました。ご参加ありがとうございました。

お問い合わせ

　

プライミクス株式会社 セミナー担当
E-Mail. info@primix.jp
営業時間 9：00〜17：30（土日祝祭日休み）

　

Mixing Vision（ミキシングビジョン）は、企業で研究や生産に携わっている方や大学教授などの学識経験者、攪拌技術に精通されている方をお招きし、研究成果の発表や攪拌理論のプレゼンテーションをしていただいている技術講演会です。1975年にミキシングサロンの名称でスタートした当セミナーは今回で26回目を迎えます。

　

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