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しばらく配信がストップしていました使い方みなおし隊。
6回目となる今回は、装置の洗浄方法によるトラブル事例の紹介と、しっかり洗浄をしていただきたいポイントをお伝えします。
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トラブル事例1)
ホモミクサーが動かない!
ポイント:
ホモミクサーMARKIIやアヂホモミクサーなどの攪拌部は主にステータとタービンの2つの部品からできています。
この2つの部品が接触する部分(軸受け)で処理液が固まり、スタートボタンを押してもエラー表示が出て動かない、という事例があります。

運転時のシャフトの振れ防止のため、軸受けの隙間は非常に狭くできていますので、そこに処理液が入り、乾いて固着してしまうと、モータの動力では動かなくなるほど硬くくっついてしまうことが原因です。
そのため装置使用後は軸受けなどの隙間に処理液が残らないよう、しっかりと洗い流してから保管するようにしてください。
トラブル事例2)
蓋の内側まで洗浄水を溜めて攪拌洗浄をすると、オイルシールがすぐ劣化してしまう。
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ポイント:
密閉容器の場合、真空や加圧状態を維持するために蓋とシャフトの接触部にはオイルシールを使用することがあります。このオイルシール、洗浄時に注意が必要なのです。
容器洗浄の際、蓋の裏側など隅々まで洗うため、規定の処理量を超え、蓋の内側まで洗浄水を溜めて攪拌しながら洗浄すると、オイルシールが劣化したとの報告事例が数多くあります。
これは、オイルシール部に洗浄水が混入し、グリスを洗い流してしまったことが原因です。オイルシールはシャフトとの潤滑性を保つために、攪拌部に取り付ける際、決まった量のグリスを充填しています。これが洗浄時に洗い流されるとシャフトとの摩擦による劣化が生じます。
こういった事象から弊社ではこのような洗浄は推奨しておりません。
特にオイルシール部は慎重に拭き取り清掃をしていただくことをおススメいたします。
また、オイルシールの劣化がひどい場合にはベアリング部にまで洗浄水が混入し、ベアリングのサビ、焼きつきを引き起こしてしまう可能性もあります。
7ヶ月ぶりの使い方みなおし隊、いかがだったでしょうか。日々の装置の洗い方の、ご参考にしていただければ幸いです。
メンテナンス関連でお困りの方は、お気軽に弊社のメンテナンス課へご連絡ください。
サービス部
▼東日本メンテナンス課:
Tel.049-223-4001 ▼東海メンテナンス課:
Tel.052-253-6261
▼西日本メンテナンス課:
Tel.06-6458-7534
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これからもみなさまに製品を安全に長く使っていただくため、お役立ち情報をたくさん紹介していけるよう取り組んで参ります。
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