PRIMIX EXPRESS Vol.107

Published October2013


みなさん、こんにちは。
プライミクス パブリック・リレーションズ 吉本くみこです。
秋らしく、肌寒く感じることが多くなりました。
私がこのPRIMIX EXPRESSの編集を務めさせていただいてから早いもので1年が経ようとしています。
子どもの頃は永遠かと思われた1年が、今となってはこれほど短いモノなのか!?と時間が過ぎる速さに恐れおののくばかりです(;^_^A

それでは、今月は早くも4回目を迎えます「使い方みなおし隊」からスタートです!(*^^)ノ

どんぐり

■今月のトピックス
【1】 第4回使い方みなおし隊〜長く使うコツをお教えします〜
【2】 いよいよ来週開催!攪拌技術セミナー Mixing Vision 2013
【3】 ホームページ更新情報
【4】 編集後記

【1】使い方みなおし隊〜長く使うコツをお教えします〜

第4回 パイプラインホモミクサー

早くも第4回目を迎える、使い方みなおし隊。今回はたくさんの生産ラインにてご利用いただいている連続式分散・乳化機「パイプラインホモミクサー」について、トラブル事例とメンテナンス方法をご紹介します!

***


連続式のパイプラインホモミキサーは、軸封に「メカニカルシール」を使用しています。メカニカルシールは、回転側と固定側の2面が接する摺動面のごくわずかな隙間(数μm単位)に液体を潤滑させ、高い密封性を保持するしくみです。
メカニカルシール 弊社のパイプラインホモミクサーに使用しているメカニカルシールには主に2種類の方式があります。

●シングルメカニカルシール
1組のメカニカルシールでシールする方法です。
インサイト(処理液内)にメカニカルシールを設置し、処理液で摺動面を潤滑させます。そのため、潤滑性の高い処理液やスラリー分が少ない処理液などの場合に使用されます。

●ダブルメカニカルシール
2組のメカニカルシールでシールする方法です。
スラリーや熱硬化性、危険性(有毒、引火性など)のある処理液など、1組のメカニカルシールだけのシール性能では不安定な場合に使用されます。
ダブルメカニカルシールは、アウトサイド(処理液が流れる管の外)にメカニカルシールBOXを設け、BOX内を封液で満たすことによって摺動面を潤滑させます。BOX内の封液はメカニカルシールの摺動熱で温度が上昇していくので、冷却する必要があります。


どちらの方式も、摺動面にキズがつくと液漏れのトラブルが発生します。今回は3つのトラブル原因とメンテナンスのポイントをお届けいたします。


(1)シングルメカニカルシールは空運転しないでください。
シングルメカニカルシールは、摺動面の潤滑液にミキシングする処理液を利用しています。液のない状態で運転させますと摺動面にキズが付くなどし、破損につながります。


(2)ダブルメカニカルシールの封液には不純物がないように注意してください。
ダブルメカニカルシール仕様の場合、処理液ではなく封液を用いてシールしますが、この封液内に不純物(異物)が入ってしまいますと、摺動面のいたみ破損の原因となります。


(3)ダブルメカニカルシールの封液の圧力に注意してください。
封液の圧力は管内の圧力より0.1MPa高くし、使用してください。封液の圧力が管内の圧力より低くなってしまうと、処理液がメカニカルシールBOXへ流れこみ、メカニカルシールの破損や漏れの原因となる可能性があります。


最後に、メンテナンスのポイントとして、使用後はできる限り管内を洗浄されることをおすすめいたします。特に硬化性や粘着性の強い液体の処理の場合、使用後にそのまま放置するとタービン軸とタービン軸受けの間に入った残留物が硬化、固着し運転ができなくなってしまいます。メカニカルシールの摺動面やスプリングにそれらが固着してしまうと、メカニカルシールが破損したりシール効果をなくしてしまうこともあります。
また、定期的に分解洗浄し、タービン軸受けの摩耗がないかなどの点検も行っていただけると、修理部品を少なくすることにもつながります。
 
パイプラインホモミクサー
お客様の使用条件や処理液に合わせたメカニカルシールの形状や材質をご提案させていただきます。
液漏れなどでお困りの方はお気軽に弊社のメンテナンス課へご連絡ください。

サービス部
▼東日本メンテナンス課:
Tel.049-223-4001
▼東海メンテナンス課:
Tel.052-253-6261
▼西日本メンテナンス課:
Tel.06-6458-7534


【2】第17回 攪拌技術セミナーのご案内

Mixing Vision 2013

 

10月10日(木)東京・品川のコクヨホールにおいて開催いたします、「攪拌技術セミナー Mixing Vision 2013」最終のご案内です。
まだお席に若干の空きがございます!参加ご希望の方はお急ぎでお申し込みください!

Mixing Vision 2013

開期 : 2013年10月10日(木)
時間 : 10:00〜18:00 (9:30開場)
会場 : コクヨホール
      (JR品川駅 港南口より徒歩5分)
主催 : プライミクス株式会社 乳化分散技術研究所®
定員 : 300名
受講料 : お一人様5,000円 ※事前振込み
       (消費税、昼食代、懇親会費込み)

◎お問い合わせ先 : パブリック・リレーションズ 吉本久美子 info@primix.jp

 

<プログラム>

  10:00〜10:30 スケジュールのご案内、開会挨拶

  10:30〜12:00 技術講演 セッション1

  12:00〜12:45 昼食

  12:45〜14:15 技術講演 セッション2

  14:15〜14:45 コーヒーブレイク

  14:45〜16:15 技術講演 セッション3

  16:15〜16:25 閉会挨拶

  16:30〜18:00 懇親会


<技術講演の概要>

■花王株式会社 ビューティケア研究センター
スキンビューティ研究所 上席主任研究員 グループリーダー
片山 靖様のご講演。


【テーマ】
「肌に学んだセラミド乳化技術開発事例」


■三重大学大学院 工学研究科 教授
三重大学次世代型電池開発センター長 
今西 誠之先生のご講演。


【テーマ】
「新型蓄電池の材料開発」


■山形大学大学院 理工学研究科 教授 
高橋 幸司先生のご講演。


【テーマ】
「近年の液体混合」


 

<お申込み方法>

締めきり間近!まだ若干の空きがございます!!参加ご希望の方は、10月8日(火)までに【参加申込フォーム】よりご入力いただくか、【参加申込書をダウンロード(1056KB)】してFAXにてお申し込みください。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

【3】弊社のホームページは毎月更新しております

ホームページ更新情報

PRIMIX

プライミクス株式会社ホームページ


 ■かくはん塾
  攪拌の知識についてわかりやすく解説しております。

 ■トピックス「shinko」
   弊社の社報「shinko」よりトピックスを紹介しております。

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