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新企画としてお送りしている使い方みなおし隊。
今回は化粧品や医薬品の処方検討から生産まで、幅広くご利用いただいている真空乳化分散機「アヂホモミクサー」の卓上型研究機について、日々のメンテナンス方法の一例をご紹介します!
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ご使用いただいているお客様はご存知の通り、300mL機から5L機までの卓上型研究機は攪拌途中の様子が観察できるよう、ガラス容器になっているのが「アヂホモミクサー」の特徴です。このガラス容器ですが、様々なことが原因で破損してしまうことがあります。
事例1) クランプの締め方
容器セット時のクランプの締め方が強すぎると、容器フランジ面が割れてしまう可能性があります。
弊社の取扱説明書には;
「クランプを取り付ける時はあまり強く締めすぎないよう注意してください。強く締めすぎると、容器が破損する事があります。」
とあります。「あまり強く締めすぎないよう」にといっても力加減は難しいですが、クランプは軽く締める程度で大丈夫です。
事例2 真空時の注意
真空を引くとクランプがゆるんだような状態になりますが、これは蓋と容器が密着し、その2つに挟まれたOリングが薄く押しつぶされるためです。
クランプがゆるんだからといって、増し締めは危険です。大気圧に戻す時、容器と蓋の密着力が無くなり元の状態へ戻ろうとするので、その分の隙間が必要となります。隙間がないとこの力に容器が負け、破損してしまいます。
また、自動昇降装置をご使用の場合は容器内を減圧したまま、もしくはクランプを装着したままの状態で容器を下降させないでください。無理な力でひき離そうとすると容器が耐え切れず、破損してしまいます。また、容器だけでなく自動昇降装置等の損傷を引き起こす可能性があります。
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最後に、真空の漏れがないか、日常的に点検されることをおススメします。 この際、運転停止時と運転時の2パターンを点検してあげてください。運転停止時に真空漏れする量より、運転時に漏れる量のほうが多い時は機械のオイルシールから漏れている場合が多いです。(停止時の漏れ量と運転時の漏れ量が同じ場合は、バルブの破損など配管部分によることが多いです。)
ガラス容器が破損したり真空の漏れを発見された時は、速やかに弊社のメンテナンス課へ連絡してください。
サービス部
▼東日本メンテナンス課:
Tel.049-223-4001 ▼東海メンテナンス課:
Tel.052-253-6261
▼西日本メンテナンス課:
Tel.06-6458-7534
第3回 使い方みなおし隊、いかがだったでしょうか。メンテナンス情報に関するご意見、ご要望がございましたらinfo@primix.jpまでお問い合わせください。
みなさまからのリクエストをお待ちしております。
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