Today's Notables 2009年02月

F-1 Grand Prix in Shanghai

代表取締役社長 古市 尚


振り返ると2005年の12月号にも上海グランプリのことを書きましたが、早いもので上海でのF-1観戦も今回で4回目となります。従って、当社の上海現地法人も設立して5年目を迎え、その間には本社の社名変更から上海の現地法人名も社名からT.K. を取り除き、英名でPRIMIX Shanghai Inc.と改称。また、オフィスが手狭になったことから、事務所棟を建て、現在では来社テスト室や宿泊施設まで備えた3階建ての別棟になっています。また、昨年10月には第二工場も完成し、かなり大きな機械でも組み立てられるようになりました。

一方、私個人のF-1観戦歴は1974年、75年に富士スピードウェイで観て以来、テレビでは味わえない実際のエクゾーストノートとオイルの焼ける臭いに魅了され、機会があればレース場に足を運んでいます。F-1は数ある二輪、四輪レースの中でも最も華やかで、その国その国によってみどころが違い、テレビも含めて年間で見るとその楽しさも倍増します。昨年は33年ぶりに富士スピードウェイで日本グランプリが開催され、久しぶりに日本グランプリも観戦しました。トヨタによるF-1参戦で富士スピードウェイはトヨタが買収して大改修工事をやったということで、期待に胸を弾ませて観に行きましたが、あいにく一日中ずっと雨で、その上、帰りがひどい渋滞で駐車場から出るのに4時間もかかりました。2009年からは鈴鹿と隔年で開催という計画ですが、ホンダチームがF-1を撤退するということで、今後F-1がどうなのるか行方が心配される様相です。

上海グランプリの記事を書く前にどうしてこんなに感慨深くなっているのかと申しますと、実は今年から上海グランプリの日程が変わってしまったのです。そして、その日は当社の決起大会と重なっており、4年間皆勤賞だった上海F-1をもう観に行けなくなってしまったからです。それだったら日本グランプリを観に行けばいいだろうと思われるかもしれませんが、上海グランプリはすこぶるアクセスが良く、行きも帰りも会社までは10分とかからないという快適な環境にあり、おそらくどこよりも(日本と中国以外では観戦したことがありませんが)楽に観戦ができるレース場だと思っています。

さて、昨年は10月19日(日)に開催され、シリーズチャンピオンがかかった大事な一戦でした。一昨年も当社の建築、デザイン関係の設計をお願いしているR&Kパートナーズの游佐先生も一緒に観戦していますが、一昨年、観戦が終わってホテルで談笑している時に、游佐先生が「そう言えば俺、ブリヂストンの浜島と同級生なんだよな」と言い出したのです。よくよく聞いてみると2人は今でも連絡を取り合っている仲ということだったので、「それだったら上海に来ていることを伝えて、私を浜島さんに会わせてくださいよ」とお願いしてから約1年。游佐先生はちゃんと約束を守ってくれて、事前に浜島さんに連絡をしてくれていたのでした。
浜島さんがどれだけ偉大な人か知らない人のために少し説明しますが、現在、F-1のタイヤはブリヂストン1社になっており、全てのチームがブリヂストンタイヤで戦っています。もちろん、最初っからそうだったわけではありませんが、ブリヂストンのF-1の総責任者として浜島さんが、リーダーシップを発揮され、改良に改良を重ねられた努力もあり、現在のタイヤメーカーはブリヂストンのみになっています。テレビにもよく出ておられ、世界的に有名な方なのです。
ということで、今回は1日早い練習走行の日に行って浜島さんにお会いし、浜島さんの案内でフェラーリのピット内を見せていただき、F-1パイロットにも会うことができました。 結局、決勝はマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝、準優勝はフェラーリのフェリペ・マッサとなり、年間のドライバーズ・ランキングは首位のルイス・ハミルトンが94ポイント、2位のフェリペ・マッサは87ポイントとなり、最終戦のブラジルまでチャンピオンが誰になるか分からない状態で上海グランプリを終えました。

最後に、1950年に始まったF-1レースがこれからも開催され続けることを祈るとともに、いつの日かモナコグランプリを観戦したいふるいちでした。

写真1:左から浜島さん、私、游佐先生
写真2:フェラーリピットに潜入!

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