Today's Notables 2008年05月

関西生産性本部国内研修会(2)

代表取締役社長 古市 尚


対策の目玉は日本で唯一の「経済特区」があることで、「情報通信産業特別地区」「金融業務特別地区」「特別自由貿易地域」の3つ特区では、法人税課税所得の35%控除が受けられます。それぞれ、沖縄の地の利や不動産の安さを生かしたものです。沖縄から東京までは1,600km離れていますが、沖縄から1,000km以内には台北、上海があり、ソウルでさえ東京よりは近いところに位置するからです。

今回はその中から「情報通信産業特別地区」と「特別自由貿易地域」の2カ所を見学しましたが、インターネットのデータセンターやコールセンターを誘致する「情報通信産業特別地区」で見学したファーストライディングテクノロジー株式会社は、沖縄電力や石油、ガソリン、ガスなどの販売を手掛ける株式会社りゅうせきが出資して設立した、最新鋭のセキュリティで守られたデータセンターです。説明によると、沖縄は過去に震度5以上の地震が起きたことがないらしく、その点も有事を考えた時にバックアップのデータセンターとして最適のようです。

特区以外では経営品質の面で特化している「沖縄出版」を訪問しました。沖縄出版は、学研出身の社長が、日販や東販を経由しないで販売できる出版社を作ろうという意気込みで設立された会社だそうですが、出版の方の仕事は芳しくなく、沖縄の強みを生かした商売を考えたところ、現在の健康食品の無店舗販売になったそうです。売上は15億円で利益が3億と数字的にも超優良会社ですが、会社の雰囲気がこれまたすごく活気があり、社員の方が生き生きと仕事をされているのが印象的でした。「言葉には力がある」と社長は語られ、壁という壁には標語や格言めいたものが貼りめぐらされています。「会社に行きたくって月曜日の朝が待ち遠しい」、「会社が、仕事が楽しくってたまらない」という会社を作ろうを目標に、社員同士で連携を取り、協力し合い、対話して会社を作り上げているという感じが伝わってきました。当社でも「社内懇談会」や「困難でいいんかい活動」を中心に同じような活動を行っていますが、まだまだだなぁという感じを受けざるを得ませんでした。
最後になりましたが、宿泊したブセナテラスは2000年のサミットで使用されたホテルとして有名ですが、設備、サービス、環境とどれをとってもハワイで宿泊した名門ハレクラニに引けを取らないほど素晴らしいホスピタリティでした。


写真1:沖縄出版にて
写真2:第一牧志公設市場にて
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