Today's Notables 2004年07月

芝浦アイランド

代表取締役社長 古市 尚


東京支社を浜松町から現在の田町に移転して早いもので2年3カ月が経過した。引越しした当時は田町駅もボロボロで、改札口から当支社のある芝浦方面に向かうのは、狭い連絡橋を渡り、1本しかない階段を降りなければならなかった。芝浦口の工事は引越し当時から順次進められていたが、今年の4月1日にやっと完全に出来上がった。

連絡橋の幅は従来の5倍ほどになり、3方向に階段やエスカレータで降りられるようになった。タクシーさえも入れなかった駅前広場は、広い車道とロータリーができバス停やタクシーの乗降場も設置された。歩道の幅は従来の3倍ぐらいになり左右両側にできたので、実質6倍ぐらいの幅になり、まるで新興住宅街の駅前広場のように生まれ変わった。田町駅は約32万人の乗降客があるらしいが、引越し当時や連絡橋工事中の混乱もその乗降客数を聞くと納得がいく。この2年で変わったのは駅だけではない。当東京支社(2階)から海岸方向を見るとレインボーブリッジや上に首都高速羽横線が通る海岸通りが見える。その海岸通りと当社の間に芝浦アイランドと呼ばれる島があるのだが、その芝浦アイランドと両岸を繋ぐ2本の橋も完成した。その橋が完成した日から当社の前を通る歩行者は日増しに増え、今では朝夕はぞろぞろとかなりの人が通行している。こんなにも会社が海岸通の方にあったのかと驚くほどの通行量になっている。

芝浦アイランドはその昔、都電の車庫があり、その後都バスの車庫として利用されていた部分(A地区)と三井製糖の工場部分(南地区)があり、総面積は約6ヘクタールある。A地区は都市基盤整備公団が開発を進め、南地区については三井不動産をはじめ6社が開発を進めている。最近の開発計画はよく変更されるが、現在公表されている計画は車庫だった部分の土壌改良に随分と時間がかかっていたが、それもようやく終わり現在は更地になっている。今後の開発計画では48階建ての超高層マンションを含め、4棟の高層マンションが計画されており、総戸数は4,100戸になるらしい。もちろんそれに伴って公園、幼稚園、保育所、児童館、福祉会館の設置も計画されており、2007年には5千人ぐらいが住む街ができあがるそうだ。

最近では都心部の分譲マンションが活発に供給されており、都心回帰時代と言われている。どの程度都心回帰なのかとデータを調べてみると、東京23区内のマンション販売戸数は92年に5,657戸だったものが02年には31,574戸となり、なんと5.6倍の伸びとなっている。因みに、人口増加率の1位は中央区で2位が港区となっている。東京都はご存知の通り世界一の人口を誇る都市だが、東京23区の人口だけでも世界11位に位置する。最近では首都移転の話もあまり取り沙汰されないが、首都でも移転されない限り、ますます一極集中が進み、地方都市が衰退していくことが懸念される。


きれいに改装されたJR田町駅 芝浦口

JR田町駅 芝浦口のロータリー

東京支社から望む芝浦アイランド
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