社報shinko〜親交〜 2020年03月号

新製品紹介 テレコルタ

経営企画部 知財/開発課 西川 宏

攪拌技術セミナー Mixing Vision 2019で披露した攪拌羽根が2月に正式発売となりました!

テレコルタ テレコルタは、ホモディスパーと同等の分散力を持ちながら、羽根をプロペラ形状とすることで強い液流を生み出し、より高粘度物の処理に対応する攪拌羽根です。羽根の先端を折り曲げた主翼で強い分散力を発揮し、主翼より少し径の大きい副翼で泡の巻き込みを軽減します。

■開発ストーリー
CIP対応溶解槽ミキシレータ®は高粘度用の交換用攪拌羽根としてレヴィアスタア®を使用しています。レヴィアスタア®は効率よく液流を作るためせん断力がかかりにくく、ダマをつぶすのは時間がかかります。そこで、ホモディスパーと同等のせん断力とレヴィアスタア®の様な強い液流をあわせ持った攪拌羽根を開発することになりました。
当社で技術蓄積されてきたCFD(数値流体力学)解析を用いて羽根形状の最適化を行いましたが、実際に羽根を試作し運転してみると予想していた性能が出ません。どうも泡を巻き込んで性能が落ちているようなのですが、CFDでは泡の解析はできず、実際に羽根を試作して運転してみるしか確認方法がありません。そこで金切りばさみで羽根を切ったり、万力で羽根の折り曲げ角度を変えたりして、いく通りもの組み合わせで繰り返しテスト運転を行った結果、泡の巻き込みを改善した現在の形状が完成しました。
当初はミキシレータ®の交換用攪拌羽根としてだけの販売を行う予定でしたが、「いい羽根ができたのでミキシレータ®用だけではもったいない!」と話が持ちあがり、ラボ・リューション®用攪拌部からの販売スタートとなりました。
■製品名の由来
テレコルタ(本体 ラボ・リューション®) テレコルタ Terecortar は、テレコ(互い違いになること:日本語)+コルタ(切る:スペイン語)を合わせた名前です。羽根の角度が互い違いになっていて、せん断力を高めている意味を込めました。レヴィアスタア®、ミキシレータ®と同様に社内公募で名称を募集し、社員投票で最終決定しました。

※テレコルタのテスト受付中です。詳しくは弊社カスタマー・リレーションズ担当へお問い合わせください。

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