社報shinko〜親交〜 2008年02月号

攪拌技術セミナー Mixing Vision 2007 開催報告

乳化分散技術研究所® 執行役員 澁谷 治男

昨年12月4日、品川のコクヨホールにおいて、「攪拌技術セミナー Mixing Vision 2007」を開催いたしました。1975年の初回開催より、14回目を迎えましたが、多くの業界よりご参加いただき、過去最高の283名様のご参加で、無事終えることができました。この場をお借りして、ご参加いただいたお客様、そしてスタッフに心よりお礼申しあげます。

さて本題のセミナーは、10時よりスタートし、90分の講演セッション3つを中心に16時までの長時間セミナーです。セッション1では、私、澁谷より、高速攪拌における乳化分散効果を。さらに、電池デバイス対策部 PEACEの大畠さんより、最新の応用事例として、リチウムイオン電池電極スラリーの連続分散ミキシング法の紹介を行いました。
セッション2では、ミシガン州立大学 イルスン・リー准教授より、生体模倣技術によるアンチエイジング技術が紹介されました。シリカナノ粒子を分散させた高分子電解質多層膜フィルムにより、シワを防止するもので、皮膚に直接転写できるフィルムや、クリームにより「若返る」技術の紹介です。
セッション3では、名古屋工業大学 藤正督教授より、「界面工学的ナノ粒子分散・凝集制御技術」をご講演いただきました。多岐にわたる業界よりご参加いただくお客様に共通するテーマであり、分散・凝集制御に関する経験則に、サイエンスの視点から裏付けやヒントがご提供できたことと思います。

また、今回は研究用試験機をそろえた展示スペースの設置や、10名の技術者を配置し、技術相談コーナーを設けるなど、新しい試みも行いましたが、セミナー終了後にご記入いただいたアンケートでは、おおむね好評であったようで、今後の開催にむけての励みとなりました。次回は2年後にMixing Vision 2009 の開催を予定しております。さらに内容を充実させるべく、取り組んでまいりますので、引き続きのご参加をお願い申しあげます。

写真1:セミナーの様子
写真2:コーヒーブレイクにて

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