ニュースリリース

ビューラーAGとリチウムイオン電池分野で技術提携

2012年04月10日 プライミクス株式会社

このたびプライミクス株式会社は、スイス ウツヴィルに本社を置くBuhler AG (以下「ビューラーAG」)と、ヨーロッパおよび北米におけるリチウムイオン電池用電極スラリー製造プラント提供の独占契約を結びました。

ビューラーAGは、プロセスエンジニアリングの世界的リーダーであり、特に食品製造技術と先端材料のプロセス技術に卓越している機械メーカーです。世界140カ国以上に拠点を持ち、従業員は8500人、2011年のグループの売上は20億スイスフラン(約1843億円)の規模を持ちます。

今回の契約により、ビューラーAGはヨーロッパおよび北米においてLiB電極スラリー製造、負極、正極およびセパレータの完全なソリューションを提供します。2012年中にヨーロッパのテストセンターに来社テスト用のパイロットプラントを設立し、2013年には同様のパイロットプラントを北米に建設します。プラントソリューションの核となるのは、当社のフィルミックス®攪拌技術です。契約に基づき、ビューラーAGは先に述べたテリトリーでの独占パートナーとなります。


■技術と能力の理想的な組み合わせ
プライミクスは、LiB電極スラリーの連続製造用CDMプロセスで実績のあるフィルミックス®攪拌技術を提供する。ビューラーAGは、先端材料部門に属する粉砕、分散部門が、市場でのプレゼンス、プラント技術、統合、自動化技術およびヨーロッパと北米におけるテストセンター、研究所、カスタマーサービスネットワークとLiB原材料の粉砕分野における補完的活動を提供する。

■アジア産業界で証明された先端ソリューションが西半球でも可能に
プライミクスはプロセス技術リーダーであり、日本、韓国、中国において10〜20t/hの生産能力を持つ製造システムを約50システム供給している。また、ヨーロッパや北米を含む全世界にラボスケールのシステムを100近く納入している。プライミクスのLiB製造技術は、主要自動車メーカーや電池コンソーシアムから信頼を得ている。

■魅力的な市場の将来性
今回の契約により、ビューラーAGとプライミクスは、投資が予想される多くのプロジェクトにおいて、カスタマーサポートの理想的なポジションにある。主要自動車メーカー、戦略的電池ジョイントベンチャー、提携企業は、次の2年間にヨーロッパと北米のLiBプラントに投資すると明らかにした。すべてのプロジェクトはLiB電極スラリーセクションを必要とする。2社の最初の共演は、持続可能エネルギーをテーマとしてフランクフルトで開催される「ACHEMA 2012」への参加になる。

■技術的な利点
通常のLiB電極スラリー製造は、携帯装置用に使われてきた技術であるプラネタリミキサーを使用していた。フィルミックス®攪拌技術による第二世代のプロセスは、その連続製造システムにより車用途に重要な生産性とスケールアップ性能、大量生産による生産コストの削減が可能である。効果的な乱流攪拌プロセスは、導電材や活物質により均一な分散を与え、充放電特性や寿命特性の改善と、スラリーのレオロジーコントロールにより1%以下という塗布精度を可能にした。攪拌プロセスの成功の鍵は、敏感な材料を壊さないジェントルタッチによる高い効率性である。

■将来の技術的相乗作用はバリューチェーンを生む
将来、ビューラーAGがLiB分野で得意とするLiB前駆体材料の粉砕とLiB原材料の粉砕は、特別な予防策を要求されるバリューチェーンにおけるインターフェイス対応での処理要求に、より強い相互作用として働く。ビューラーAGにとっての予防策は解決策を持っていることである。特に将来はより小さなナノ材料が使われると予想されることから、ビューラーAGとプライミクスは両者のテリトリーでの活動を通して新しい材料の潮流を可能にし、LiBのバリューチェーンの革新を起こす。


以上

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